3月19日(日)、富津市民会館にて東大むら塾が主催する「むらおこしコンテスト」の最終発表会が開催されました。
3回目となるむらおこしコンテストは、オンラインと対面の両方で実施。むらおこしコンテストは、「住民目線で日本一ミクロな地方創生」をテーマに、富津市南部の天羽地区を舞台に、大学生がむらおこしプランを練り上げる。
各地区の発表チームの内容をご紹介します。
*筆者がまとめたもので、多少差異があるかもしれませんがご容赦ください。
◆聞こえる見えるはなわのわ
絵本が学童と地域の交流をつくるプラン。
旧天神山小学校の存在に着目し、地区住民に焦点を当てた絵本を作成して学童児童に住民を知ってもらったり、学童児童の好きなことを看板にして街中に設置したり、そこに入居する放課後児童クラブきんこく塾と地域住民の交流を作り出すことを提案。
天羽地区から集まる学童児童と交流することで地域住民が子どもの活気を感じることができるとともに、学童児童が記憶に残る地域として将来的に関わりを持つかもしれないという期待がある。
◆あつまれ!峰上の基地!
田舎の非日常体験を通して関係人口増やすプラン。
釣りやキャンプファイヤー、秘密基地づくり、農作業体験等を通して峰上地区の関係人口を増やす提案。人がいないことや魅力を活かせていないことに着眼点を置き、年会費制で体験型のアクティビティを提供することで、人の流れを作り出す。
参加者は田舎の非日常を体験でき、思い出の地になり得る可能性があり、地域には循環や人の出入りによる獣害減が期待できる。
◆飲め!食え!遊べッ!かずまつり
イベントを媒介とした地域交流を活性化するプラン。
子どもも大人も参加できるレクリエーションを開催したり、飲食できる食事会を開催したり、イベントを媒介として地域の交流を活性化する提案。天羽小学校があるが子どもとの交流が少なく、遠方に住む子どもも祭りが戻ってくることから地域を盛り上げる機会をつくることに着眼している。
無償提供の限界や運営主体の人手不足、魅力的なレクリエーションを今後の課題として取り上げた。
◆竹岡のまちを元気に!竹岡マーケット
旧竹岡小で地域の輪をつなぐ活性化するプラン。
地域住民が竹岡グルメを食べる機会がない、味の品質には問題のない魚の販路拡大、若者がいないといった課題に着目し、旧竹岡小学校を地域交流拠点として地域住民が交流し、竹岡から出ていった人も参加できる場を提案。
観光客でいっぱいの竹岡グルメの出店や傷ついた魚を適正価格で提供したり、地域の学校の吹奏楽部の依頼演奏などでイベントを盛り上げる。
◆輪っしょい!金谷!
金谷のお祭りを守りながら観光資源にする伝統継承×観光プラン。
地元住民と移住者の間の関係性の希薄と金谷のお祭りの担い手の若者の減少に着眼点を置き、お祭りを観光資源にする提案。移住者の多様性を活かして広報活動や屋台出店することで祭りに関わり、観光客に神輿担ぎやお祭り準備などお祭り体験してもらうという観光と伝統継承という斬新な組み合わせをプレゼン。
フェリー利用者に外国人客が多く、インバウンド観光としてもお祭り体験は魅力ではと見込む。
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最終発表会の聴衆が選ぶオーディエンス賞、審査員が選ぶ最優秀賞はともに峰上地区「あつまれ!峰上の基地!」が受賞しました。
今回、全国各地から15名の大学生が参加してくださいました。
3回目となるむらおこしコンテストを主催する「東大むら塾」さん。(東大むら塾Web)
生まれ育ちも関係ない土地の地域課題に向き合う難易度の高い挑戦は貴重な経験だと思います。
富津市情報発信局も、富津の魅力を再発見し、情報発信に努めてまいります。