2月8日から11日に行われた「むらおこしコンテストinふっつ2020」。
「むらおこしコンテスト」は、全国の大学生が天羽地区に集い、地元の人の交流等を通じて、地域の現状を知り、課題を見つけ解決策を提案する地域活性化イベント。
主催は、富津市相川・梨沢地区を中心に地域おこし活動をする東大むら塾。
本メディアでは、
最終日に富津市民会館にて開催された最終発表会に参加してきました。
*下記の文章は、筆者がまとめたもので、多少の差異がある可能性があります。ご了承ください。
▼山歩きde脱・サファリ
竹岡3区を担当した大学生の発表。
「獣害」「ハイキング」に焦点を当てた生活と観光の融合型テーマ。
有害鳥獣の被害が問題
→人と山の間に緩衝エリアを設ける
→ボランティアの方々の力を借りて、山道整備
【具体策】
①ボランティアで、山道整備
②ハイキングコースに旧造海城跡を追加
③空き家をレンタル、民泊導入
【効果】
1)ボランティアの滞在による地元での消費
2)獣害対策
3)地域全体の活性化
「ちょうどいい田舎」として、竹岡・富津市全体を前面にしたい。
▼「住民」の学校プラン
金谷の新町を担当した大学生の発表。
移住者の多い金谷での「移住者」側と「地元住民」側の分散化解消がテーマ。
観光を媒体に、移住者と地元住民のコミュニティの融合を図る。
→廃校予定の「金谷小学校」を活用。
①「学校給食食堂」
②「エコツーリズム」
③「地域運動会」「災害拠点」
鋸山の来訪のみで、金谷での滞在時間が短い。
解決策として、スタンプラリー形式で金谷観光を充実。
▼峰上を支える環南みんなの楽校
峰上の志駒・山中地区を担当する大学生の発表。
自然体験を行う「環南みんなの楽校」の良さを生かす案。
<現状>
利益度外視で、自然体験を実施。
災害時に、道路整備。
→コミュニケーションが生まれている
<今後の対策>
年6回→年4回への開催で規模縮小
→住民負担が大きい
→外部の人材を取り入れたい
例として、企画・準備・広報で君津商業高校との連携。
<活用案>
湧き水である「志駒不動様の霊水」を使ったコーヒーの販売や直売所。
→来訪者が消費活動で、経済効果をもたらす
→霊水の有料化で、利益確保
→農家の農産物生産のやりがい創出
▼つなぐ、つながる長崎!!
天神山の長崎を担当した大学生の発表。
廃校予定の天神山小学校を「地域とともに成長していく拠点」にというテーマ。
高齢化率は60%でありながら、耕作放棄地ゼロの長崎地区。
天神山小学校を全世代交流型の施設に。
①子育て:「学童保育きんこく塾」の継続
②働く場所:ベンチャー企業やフリーランスの誘致
③交流の場:人をつなげる場所へ
フリーランスの方などの就農意欲がある方に、農業の世代交代で地域を継続したい。
▼ようこそ、太陽のまち天羽へ
湊の富士見町を担当した大学生の発表。
湊というエリアの魅力を見つける「町に、色をつけたい!」がテーマ。
<課題>
・高齢者と若者の湊に対する意識の差
(高齢者は、湊の活気を知り、若者は、住む場所)
・施設の全体的な老朽化
・太陽光発電所のイメージ
<提案>
①駅タイルの張替え
老朽化している。
→小6の卒業制作として、また、思い出作り。
②富津市の太陽光発電のPR
東日本で2番目のメガソーラー。
→バス停でのチラシ、駅前での太陽アート、スローガン
<ステークホルダーのメリット>
ステークホルダー(利害関係者)として、
・JR (利用客増、駅舎改修)
・バス(利用客増)
・富津市(魅力向上)
・太陽光発電所(知名度向上)
ベッドタウンだけじゃ終われない。
最優秀賞はチーム竹岡
今回のコンテストで、25名5チームのトップになったのは、チーム竹岡。
チーム代表のあいさつでは、「私たちが50歳、60歳になって、次の世代に何を語れるか。バトンタッチできるか。を考えて、生きたい。この機会を忘れずに、生きてもらいたい」と語り、イベントを通じ、有意義な機会になったことをうかがえる。
富津市長の高橋恭市市長は、「日本一ミクロな地方創生というコンセプトに感心した。」「5つの地域で、それぞれ違う課題がある。」「行政も住民の皆様の協力していくことを再確認」で、企画への理解と課題を再確認した。
「ネガティブに考えるより、ポジティブに考えることがまちづくりには必要だ。」と高橋市長は前向きな発言をしました。
また、(株)トラストバンク代表取締役川村憲一氏は、審査員として「課題が出てきて、提案を実行することが重要」と述べ、大学生のプランを後押しした。
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むらおこしコンテストinふっつ2020。
4日間を無事に終了させました。
参加大学生の皆さん、お疲れさまでした!
正解なき課題に立ち向かう力は、社会に出て必要な力だと思います。
本メディアでも、富津市を吟味して、魅力を再発見し、市の内外に情報発信してまいります。